あるあるなシチュエーションと業務改善の現状

現在のビジネスシーンでは職場での業務改善が求められていますが、必ずもスムーズに進んでいないというのが現状です。うまくいっている介護事業所とそうでない職場との間で落差が生じている傾向も見られます。

そんな業務改善を巡る現状の中でもとくに深刻なシチュエーションとして挙げられるのが業務改善に対する意識のギャップです。例えば経営陣と現場との間で、あるいは30代くらいまでの若い世代とそれ以上の世代の間で大きなギャップが生じてしまい、スムーズに進まないケースが多いのです。

経営陣や中高年の職員はどうしてもこれまでのやり方を踏襲したいと思うものです。歴史や実績がある事業所ほどその傾向が強く、現場や若い世代が業務改善に関する建設的な意見を出しても「それはうちには向いていない」といった理由で却下されてしまうのです。

そのため現場レベルでは非効率的な業務環境に対する危機感をあるにも関わらず、職場全体では一向に改善が進まない、ということが起こりうるのです。

このギャップは実際に導入した業務改善のための対策に対応できるのかという問題も出てきます。せっかくDXを推進して効率的な作業ができる環境を整えたにも関わらず、アナログな作業にこだわる職員が一人いると全体の作業の効率が大幅に下がってしまうことにもなりかねません。

Excelで作成したファイルを上司に提出したら「その計算が正しいかどうか自分の目で確認して」と指示された、というケースなどが典型的な例として挙げられるでしょう。こうしたギャップをどう解消していくかも重要なテーマと言えます。